曲がった鍵は直せる？使い続けるリスクや対処法を解説

公開日 : 2025年2月20日 / 更新日 : 2025年2月27日

日常的に持ち歩き、使うことが多い鍵は、気づかないうちに曲がってしまうことも珍しくありません。

鍵が曲がったまま使い続けると、スムーズな鍵の開け閉めができなくなるだけでなく、最悪の場合には鍵が折れてしまうリスクもあります。

今回の記事では、鍵が曲がる原因や修復の可否、曲がった鍵を使用し続けるリスク、そして正しい対処法について詳しく解説します。

鍵が曲がってお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

鍵の変形の主な原因

鍵が曲がってしまった場合、主な原因として考えられるのは、無理な力がかかったことによって変形したということが考えられます。鍵穴が固くスムーズに回らない場合や、鍵が奥までしっかり差し込まれていない状態で無理に回そうとすると、鍵に負荷がかかり、変形することがあります。

また、経年劣化によって曲がってしまうこともあります。鍵は金属製で頑丈に見えますが、長年使用していると、摩耗によって変形したり、劣化していきます。特に、日常的に使用頻度の高い鍵は、金属疲労によって耐久性が低下し、曲がりやすくなります。

不適切な扱いや保管方法によって鍵が曲がったということも考えられます。鍵をポケットに入れたまま座ったり、バッグの中で重い荷物に押されて曲がってしまうこともあります。また、高温の環境下では金属が変形しやすくなるため注意が必要です。特に、夏場の車の中などは直射日光によって高温になりやすいので、鍵を置きっぱなしにすると変形の原因になります。

鍵穴にホコリやゴミ、砂、塵などが付着していて、鍵を回すときの動きを阻害し、変形を引き起こすこともあります。

曲がった鍵は直せる？

鍵が曲がった状態であることに気づいた時に、自分で元の状態に戻そうとする方もいるでしょう。しかし、一度曲がった鍵を直すのは、非常に難しいです。

曲がった鍵をハンマーで叩いたり、ペンチで力を加えたりして直す方法を考えるかもしれませんが、それはおすすめできません。変形が起きている金属にさらに負担をかけることで、鍵が完全に折れてしまうリスクがあります。また、形状が元に戻ったように見えても、鍵は精密に作られており、わずかな歪みにより、鍵穴にも影響を与えてしまう危険性があります。

曲がり方が軽微な場合は、専門業者に依頼をすることで、修復できることもありますが、それもほぼ難しく、鍵の素材や変形の程度によっては、修復できたとしても耐久性が低下するため、根本的な解決にはなりません。

曲がった鍵を使い続けるリスク

次に曲がった鍵を使い続けるリスクについても解説します。

まず、使い続けることで鍵が完全に折れてしまうリスクがあります。曲がった鍵は金属疲労が進行しており、再び負荷がかかると簡単に折れてしまうことがあります。鍵穴の中で折れてしまうと、錠前自体を修理または交換する必要があり、余計な費用や手間がかかります。

次に、鍵が回らなくなるということも考えられます。曲がった鍵は鍵穴に正しく差し込めなかったり、回りにくくなることがあります。その状態で無理に回そうとするのは危険で、鍵も鍵穴も故障してしまう可能性があります。

また、曲がった鍵を使い続けて鍵穴に歪んだ鍵を差し込む状態を続けていくことは、鍵穴を傷つけてしまい、曲がっていない鍵を使っても鍵が開かないということになってしまうかもしれません。

このように、曲がった鍵を使い続けるのは、鍵穴にも影響を与え、錠前自体の故障を招くことになるので、曲がっていることに気づいた時点で対処するのがおすすめです。

鍵が曲がった場合の対処法

曲がった鍵がまだ使用可能な状態でも、新しい鍵を作製するか交換したほうが良いです。。合鍵を作る場合は、鍵屋や専門業者に依頼しましょう。

合鍵の作製の料金は、一般的なホームキーの場合は、1,000円～3,000円程で最短で数分から10分くらいの時間で作製してもらえますが、防犯性の高いディンプルキーの場合は4,000円～10,000円程度になることがあります。尚、合鍵はマスターキーと比べて精度が落ちるので、合鍵を製作する際は、マスターキーを持っていくのがおすすめです。

鍵が曲がった原因が鍵穴の不具合である場合、鍵穴や錠前自体を交換する必要があります。原因が鍵穴にある場合、鍵のコピーを作製してもまた同じ状態になってしまう可能性が高いので、鍵が抜きづらい、動きが固いといった場合には鍵の交換を検討しましょう。

鍵の交換費用は10,000円～で、防犯性の高いディンプルキーの場合、最大50,000円程度になることもあります。